私たちの毎日に欠かせないアイテム、それがフェイスタオルです。洗顔後やお風呂上がり、手を洗った後など、一日に何度も肌に触れるものだからこそ、その一枚が心地よいものだと、なんだか少しだけ幸せな気分になりますよね。
でも、いざタオル売り場に行ってみると、素材も、厚みも、織り方もさまざま。「一体どれを選べばいいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。なんとなくデザインや値段で選んで、「買ったばかりなのにゴワゴワする…」「吸水性がイマイチ…」なんて経験はありませんか?
この記事では、特定の商品をおすすめしたり、ランキング形式で紹介したりすることは一切ありません。その代わりに、あなた自身が自分にとって最高のフェイスタオルを見つけられるようになるための「知識」と、今お使いのタオルをもっと気持ちよく、長持ちさせるための「お手入れのコツ」を、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説していきます。
この記事を読み終わる頃には、あなたも立派な「タオル博士」になっているはず。さあ、一緒に奥深いフェイスタオルの世界を探検してみましょう!
フェイスタオル選びの基本!素材ごとの特徴を知ろう
タオルの使い心地を左右する最も大きな要素、それは「素材」です。素材が違うと、吸水性や速乾性、そして何より肌触りが大きく変わってきます。まずは代表的な素材の特徴をしっかり押さえて、あなたの好みに合うのはどれか考えてみましょう。
タオルの王道「コットン(綿)」
タオルと聞いて多くの人が思い浮かべるのが、このコットン(綿)素材ではないでしょうか。まさにタオルの王道であり、最もポピュラーな素材です。その人気の秘密は、なんといっても優れた吸水性と、ふんわりとした優しい肌触りにあります。
コットンは天然繊維なので、化学繊維が苦手な方や、敏感肌の方、赤ちゃんにも使いやすいのが嬉しいポイント。一口にコットンと言っても、実はその種類はさまざまで、それぞれに個性があります。
コットンの主な種類
ここでは、代表的なコットンの種類をいくつか見ていきましょう。
- 普通のコットン(短繊維綿・中繊維綿): 一般的に最も多く流通しているコットンです。普段使いに十分な品質と、手に入れやすい価格が魅力。日用品として気兼ねなく使えるバランスの取れた素材です。
- 超長綿(ちょうちょうめん): その名の通り、綿花の繊維が非常に長い高級なコットンの総称です。繊維が長いと、糸にする際のつなぎ目が少なくなるため、しなやかで光沢のある、とても滑らかな生地に仕上がります。また、耐久性にも優れているのが特徴です。代表的なものに、アメリカ産の「スーピマコットン」、エジプト産の「ギザコットン」、ペルー産の「ピマコットン」などがあります。少し特別な使い心地を求める方におすすめです。
- オーガニックコットン: 3年以上、農薬や化学肥料を使わずに有機栽培された綿花から作られたコットンのことです。環境への負荷が少ないだけでなく、製造工程でも化学薬品の使用を極力控えているため、肌への刺激が気になる方や、環境意識の高い方から特に支持されています。自然で素朴な風合いも魅力の一つです。
このように、同じコットンでも種類によって風合いや特徴が異なります。どんな使い心地を求めるかに合わせて選んでみてくださいね。
驚きの吸水・速乾性「マイクロファイバー」
マイクロファイバーは、ナイロンやポリエステルから作られた化学繊維です。その最大の特徴は、髪の毛の100分の1以下とも言われる極細の繊維。この繊維の断面にある無数の隙間が、水分を素早く大量に吸収する「毛細管現象」を引き起こします。そのため、コットンを上回るほどの吸水スピードと、絞った後の優れた速乾性を誇ります。
ドライヤーの時間を短縮したい方のヘアドライ用タオルや、ジムや旅行など、すぐに乾かしたい場面で大活躍します。ただし、その吸水力の高さゆえに、肌の水分や油分を取りすぎてしまう感覚がある方も。また、繊維が細くエッジが立っているため、ゴシゴシと強く擦ると肌に負担をかけてしまう可能性があります。マイクロファイバー製のタオルを使う際は、肌に優しく押し当てるようにして水分を拭き取るのがおすすめです。
さらりとした肌触り「リネン(麻)」
リネン(麻)は、亜麻(フラックス)という植物から作られる天然繊維です。コットンよりも吸水性・速乾性に優れ、「天然繊維の中で最も乾きやすい素材」と言われることも。濡れてもすぐに乾くので、雑菌が繁殖しにくく、衛生的に使えるのが大きなメリットです。
リネン特有の「シャリ感」と呼ばれる、さらりとした涼やかな肌触りは、特に汗ばむ夏場に使うと格別の心地よさ。使い始めは少し硬さを感じるかもしれませんが、心配ご無用。リネンは使い込むほど、洗うほどに繊維が柔らかく、くったりと肌に馴染んでいく性質を持っています。その経年変化を楽しめるのも、リネンの大きな魅力と言えるでしょう。丈夫で長持ちするので、長く付き合える一枚を探している方にもぴったりです。
竹から生まれたエコ素材「バンブーレーヨン」
最近注目を集めているのが、バンブーレーヨン(竹繊維)です。これは、成長が早い竹を原料にして、繊維として再生させた「再生繊維」の一種。環境に配慮したサステナブルな素材として人気が高まっています。
その特徴は、なんといってもシルクのようになめらかで、とろけるような肌触り。非常に柔らかく、肌への摩擦が少ないため、デリケートな肌の方にもおすすめです。また、コットンに劣らない高い吸水性も兼ね備えています。しなやかで落ち感のあるドレープ性も美しく、タオルだけでなく衣類などにも使われる素材です。新しい素材を試してみたい、という方はぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
素材の比較まとめ
それぞれの素材の特徴を、簡単な表にまとめてみました。タオル選びの参考にしてくださいね。
| 素材 | 吸水性 | 速乾性 | 肌触り | 特徴 |
| コットン(綿) | 高い | 普通 | 柔らかい・ふんわり | 最も一般的でバランスが良い。種類が豊富。 |
| マイクロファイバー | 非常に高い | 非常に高い | なめらか | 化学繊維。速乾性を重視する場面で活躍。 |
| リネン(麻) | 非常に高い | 非常に高い | さらり・シャリ感 | 天然繊維。丈夫で衛生的。使い込むと柔らかくなる。 |
| バンブーレーヨン | 高い | やや高い | 非常になめらか | 再生繊維。とろけるような肌触りが魅力。 |
肌触りだけじゃない!タオルの「織り方」で使い心地が変わる
タオルの風合いを決めるのは、素材だけではありません。実は「織り方」も、厚みや吸水性、肌触りに大きく影響する重要なポイントなんです。代表的な織り方の特徴を知って、さらに深くタオルの世界にダイブしてみましょう!
定番の「パイル織り」
おそらく、皆さんが「タオル」と聞いてイメージするのが、このパイル織りでしょう。タオルの表面にループ(糸の輪っか)がたくさん出ている、最もスタンダードな織り方です。このループが水分をたっぷりと含むため、高い吸水性を発揮します。また、ループがクッションの役割を果たすことで、ふんわりとしたボリューム感と柔らかな肌触りが生まれます。
ループの長さや密度によっても使い心地は変わり、ループが長ければ柔らかく、短ければ少ししっかりとした肌触りになります。日常使いのタオルとして、最もバランスの取れた織り方と言えるでしょう。
優しい肌触りの「シャーリング」
シャーリングは、上で説明したパイル織りのループの先端を、機械で均一にカット(刈り取る)したものです。ループの頭がなくなることで、表面が非常に滑らかになり、まるでビロードのような肌触りが生まれます。この滑らかな表面は、細かいデザインをプリントするのに適しているため、キャラクタータオルやアーティストのグッズタオルなどによく使われています。
肌への引っかかりが少なく、とても優しい感触ですが、ループ状のパイルに比べて水分を蓄える部分が少なくなるため、吸水性は少しだけ劣る傾向があります。肌触りの滑らかさを特に重視したい方におすすめの加工です。
薄くて乾きやすい「ガーゼ織り」
ガーゼ織りは、その名の通り、医療用などでも使われる目の粗いガーゼ生地を2枚、3枚と重ねて作られたタオルのことです。最大の特徴は、その薄さと軽さ。通気性が抜群に良いため、洗濯してもすぐに乾くのが何よりのメリットです。部屋干しが多くなる梅雨の時期や、旅行・アウトドアなど、荷物をコンパクトにしたい時にも重宝します。
肌への刺激が非常に少なく、デリケートな赤ちゃんの肌にも安心して使える優しさも魅力。使い始めは少しハリがあるように感じるかもしれませんが、洗うたびに空気を含んで、ふんわりと柔らかく育っていきます。
凹凸が気持ちいい「ワッフル織り」
お菓子のワッフルのように、生地の表面が格子状に凹凸になっているのがワッフル織りです。この凹凸があるおかげで、肌に触れる面積が少なくなり、ベタつかずにサラッとしたドライな使い心地が特徴です。糸と糸の間に空間ができるため、吸水性も良く、通気性にも優れているため乾きも早いという、バランスの取れた機能性を持っています。
見た目にもおしゃれで、キッチンタオルやティータオルとしても人気があります。パイルのふわふわ感とはまた違った、立体的でさっぱりとした感触を楽しみたい方におすすめです。
織り方の比較まとめ
織り方ごとの特徴も、表で確認してみましょう。素材と織り方の組み合わせで、理想の一枚をイメージしてみてください。
| 織り方 | 肌触り | 吸水性 | 速乾性 | 厚み | 特徴 |
| パイル織り | ふんわり・柔らか | 高い | 普通 | 厚手 | 最も一般的。ボリューム感がある。 |
| シャーリング | なめらか・ビロードのよう | やや低い | 普通 | 中厚 | パイルの頭をカット。プリントに適している。 |
| ガーゼ織り | さらさら・柔らか | 普通 | 非常に高い | 薄手 | 薄くて軽い。乾きが早く、肌に優しい。 |
| ワッフル織り | さらり・凹凸感 | 高い | 高い | 中厚 | 凹凸があり、肌離れが良い。見た目もおしゃれ。 |
タオルの質を見極める3つのポイント
素材や織り方以外にも、タオルの質を判断するためのヒントがあります。お店でタオルを手に取った時に、ぜひチェックしてみてほしい3つのポイントをご紹介します。ちょっとした豆知識ですが、知っているとタオル選びがもっと楽しくなりますよ。
重さの目安「匁(もんめ)」
「このタオル、なんだか薄いな」「こっちはすごく分厚いな」と感じたことはありませんか?その厚みやボリューム感の目安となるのが「匁(もんめ)」という単位です。あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、これはタオルの重さを表す日本独自の単位で、1匁=3.75gと定められています。
具体的には、タオル1ダース(12枚)あたりの重さを匁で表します。つまり、「200匁のタオル」と言えば、「タオル12枚で2400g(2.4kg)ありますよ」という意味になります。数字が大きくなるほど、たくさんの糸を使って作られた、厚手でしっかりとしたタオルということになります。
一般的に、家庭用のフェイスタオルは200匁から260匁くらいが主流です。業務用や美容室などで使われるものは200匁前後のものが多く、ホテルなどで使われるような贅沢な厚みのものは260匁以上になることも。匁数が高いほど吸水性は高くなりますが、その分乾きにくくなるという側面もあります。厚手の贅沢感を取るか、普段使いの乾きやすさを取るか、ライフスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。
糸の撚り(より)で変わる風合い
タオルは、綿花から紡いだ「糸」を織って作られています。この糸を作る際に、繊維の束をねじり合わせることを「撚り(より)」と言います。この撚りの強弱によって、タオルの風合いや耐久性が大きく変わってくるのです。
- 無撚糸(むねんし): その名の通り、糸の撚りをほとんどかけずに作った糸のことです。繊維がねじられていないため、綿そのもののような、ふわっふわでとろけるような柔らかさが最大の特徴。赤ちゃんや肌がデリケートな方に大変人気があります。ただし、繊維が束縛されていない分、毛羽が抜けやすいという側面もあります。
- 甘撚糸(あまねりし): 普通の糸よりも撚りを甘く(少なく)した糸です。無撚糸に近い柔らかさとボリューム感がありながら、ある程度の強度も保っている、バランスの取れた糸です。ふんわりとした使い心地が好きな方におすすめです。
- 普通糸(一般糸): 日常使いのタオルに最も多く使われている、標準的な撚りの糸です。適度な柔らかさと、家庭での洗濯にも耐える十分な耐久性を兼ね備えています。
- 強撚糸(きょうねんし): 撚りを強くかけた糸です。糸が引き締まることで、独特のシャリ感とさっぱりとした肌触りが生まれます。繊維が抜けにくく、毛羽落ちが少ないため、非常に丈夫で長持ちします。しっかりとした拭き心地が好きな方や、長く使えるタオルを探している方にぴったりです。
後加工の種類と特徴
タオルの製造工程の最後には、風合いを良くしたり、機能を付加したりするための「後加工」が施されることがあります。代表的なものを知っておきましょう。
一つは「柔軟剤加工」です。新品のタオルを店頭で触った時に、とても柔らかく感じることがありますよね。これは、製造の最終段階で柔軟剤を使って風合いを良くしているためです。ただし、この加工は洗濯を繰り返すうちに落ちていきます。また、柔軟剤の成分が繊維をコーティングすることで、使い始めの吸水性を少し妨げてしまうこともあります。
もう一つは「酵素加工」や「洗い加工」です。これは、綿が本来持っている油分や、製造工程で使われる糊などを、酵素の力や洗いによって丁寧に取り除く加工です。余分なものが落ちることで、綿本来の優れた吸水性が引き出され、使い始めからすっきりと水を吸ってくれるタオルになります。「泉州タオル」などで見られる「後晒し(あとざらし)」という製法もこれにあたります。
フェイスタオルを長持ちさせる!正しいお手入れ方法
お気に入りの一枚を見つけたら、できるだけ長く、気持ちよく使いたいですよね。でも、タオルは消耗品。「だんだんゴワゴワしてきた…」「なんだか嫌なニオイが…」そんなお悩みもつきものです。実はそれ、ちょっとしたお手入れの工夫で解決できるかもしれません!ここでは、タオルのふわふわ感をキープし、長持ちさせるための正しいお手入れ方法を伝授します。
新品タオルの使い始め方
「新しいタオル、早く使いたい!」その気持ち、よーく分かります。でも、買ってきたタオルを袋から出してすぐに使うのは、実はあまりおすすめできません。
新品のタオルには、製造工程で使われた糊(のり)や、染料の余分なものが付着していることがあります。また、店頭に並んでいる間にホコリなどを吸っている可能性も。これらはタオルの吸水性を妨げる原因になります。
そこで大切なのが「使い始めの洗濯」です。まずは一度、他の洗濯物とは分けて、タオルだけで洗ってあげましょう。この時、柔軟剤は使わないのがポイント。たっぷりの水で洗うことで、これらの余分なものがきれいに洗い流され、繊維が本来の姿を取り戻し、吸水性がグッとアップします。一手間かけるだけで、使い心地が格段に良くなりますよ。
毎日の洗濯のコツ
日々の洗濯にも、タオルのためのちょっとしたコツがあります。ぜひ習慣にしてみてください。
- たっぷりの水で洗う: 節水のために少ない水量で洗うと、洗濯物同士がぎゅうぎゅう詰めになり、摩擦で生地が傷んでしまいます。また、汚れが十分にすすぎきれず、ゴワつきやニオイの原因にも。タオルを洗う時は、洗濯機の設定を「高水位」にするなど、たっぷりの水で泳がせるように洗うのが理想です。
- 洗濯ネットに入れる: タオルのパイルは、他の衣類のファスナーやボタンに引っかかって、ほつれ(パイル抜け)の原因になることがあります。特に、装飾のあるタオルや、無撚糸などのデリケートなタオルは洗濯ネットに入れて洗うと安心です。タオル同士の摩擦も防げるので、生地の傷みを軽減する効果も期待できます。
- 柔軟剤は使いすぎない: ふわふわにしたいからと、柔軟剤を毎回たっぷり使っていませんか?実はこれ、逆効果になることがあるんです。柔軟剤の成分がタオルの繊維一本一本をコーティングしてしまい、水を弾くようになって吸水性が低下することがあります。また、コーティングされた繊維はパイルが滑りやすくなり、毛羽落ちの原因にも。柔軟剤は、「ちょっとゴワついてきたな」と感じた時に、規定量の半分以下を目安に少量使う程度で十分です。
- 洗剤の選び方: 生成りやパステルカラーなどの淡い色のタオルは、蛍光増白剤が含まれていない洗剤を選ぶのがおすすめです。蛍光増白剤は、白物をより白く見せるための染料の一種なので、色柄ものに使うと本来の色合いが変化してしまうことがあります。
ふわふわに仕上げる干し方
洗濯が終わったら、いよいよ干す工程です。実は、タオルの仕上がりの8割は「干し方」で決まると言っても過言ではありません!
最大のポイントは、干す前に「パタパタ」すること。洗濯後のタオルは、脱水によってパイルがペッタリと寝てしまっています。このまま干すと、パイルが寝たままの形で乾いてしまい、ゴワゴワの硬い仕上がりになってしまいます。
そこで、干す前にタオルの両端を持って、バサッ!バサッ!と10回から20回ほど、強めに振ってください。「え、そんなことで?」と思うかもしれませんが、この一手間で寝ていたパイルが空気を含んでフワッと立ち上がり、乾いた時の風合いが劇的に変わります。騙されたと思って、ぜひ試してみてください。合言葉は「干す前に、パタパタ」ですよ!
干す場所は、風通しの良い日陰がベストです。強い直射日光に当てると、水分が急激に蒸発することで繊維が硬くなり、ゴワゴワになってしまいます。また、紫外線は色褪せの原因にもなるので注意しましょう。
乾燥機を使ってもいい?
「乾燥機を使うとタオルが傷む」というイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、実はそんなことはありません。むしろ、乾燥機はタオルをふわふわに仕上げる最強の味方なんです。
乾燥機の温風でタンブラー(ドラム)が回転することで、パタパタ振るのと同じように、寝ていたパイルが根元からしっかりと立ち上がります。そのため、天日干しよりも格段にボリュームが出て、ホテルタオルのようなリッチな仕上がりになります。
ただし、注意点も。高温で長時間乾燥させすぎると、熱で繊維が傷んだり、縮んだりする可能性があります。おすすめは、「低温設定」で乾かすこと。そして、完全にカラカラになる少し手前、「ちょっと湿ってるかな?」くらいの段階で取り出すのがベストです。あとは室内に少し干しておけば、余熱で十分に乾きます。コインランドリーの大型乾燥機などで短時間だけ乾燥させるのも、ゴワつきが気になってきた時のリフレッシュ方法として非常に効果的です。
こんな時どうする?フェイスタオルの悩み解決Q&A
大切に使っていても、タオルにはいろいろなトラブルが起こりがち。ここでは、よくあるお悩みの原因と、その解決策をQ&A形式でご紹介します。困った時の参考にしてくださいね。
タオルがゴワゴワになってしまった…復活させる方法は?
最初はふわふわだったのに、使っているうちにカチカチ、ゴワゴワに…。これはタオルの二大お悩みの一つです。原因は一つではありません。
- 原因1: 洗剤や皮脂汚れの蓄積: 洗濯で落としきれなかった洗剤の成分や、体の皮脂汚れが繊維に蓄積すると、タオルが硬くなる原因になります。
- 原因2: パイルが寝てしまった: 洗濯・脱水で潰れたパイルが、そのままの形で乾いてしまうと、硬い手触りになります。
- 原因3: 柔軟剤の使いすぎ: 柔軟剤のコーティング成分が蓄積し、繊維本来の柔らかさが失われている状態です。
これらのゴワゴワを復活させるには、いくつかの方法があります。ぜひ試してみてください。
対処法1: いつもより多めの水ですすぎを強化する
まずは、蓄積した汚れや洗剤カスをしっかり洗い流すことが大切です。洗濯機の水位を一番高く設定し、すすぎの回数を1~2回増やして洗濯してみましょう。これだけでも、かなり風合いが改善されることがあります。
対処法2: クエン酸やお酢でつけ置きする
洗剤のアルカリ成分が残っているとゴワつきやすくなります。そこで、酸性のクエン酸やお酢が役立ちます。洗面器などに40℃くらいのお湯を張り、クエン酸(大さじ1杯程度)やお酢(50ml程度)を溶かして、タオルを30分~1時間ほどつけ置きします。その後、通常通りに洗濯機で洗濯してください。繊維が中和され、柔らかさが戻りやすくなります。
対処法3: 短時間だけ乾燥機にかける
前述の通り、乾燥機の力で物理的にパイルを立ち上がらせる方法です。完全に乾かす必要はなく、10~20分ほど乾燥機にかけるだけでも、驚くほどふわふわ感が復活します。コインランドリーに持ち込むのも良い手です。
嫌なニオイが取れない…原因と対策は?
きちんと洗濯しているはずなのに、タオルが濡れるとモワッと嫌なニオイが…。これも非常に多いお悩みですね。このニオイの主な原因は、「モラクセラ菌」をはじめとする雑菌の繁殖です。これらの菌は、水分と皮脂汚れなどをエサにして増殖し、あの嫌な「生乾き臭」の原因となる物質を排出します。
対策1(予防が第一!)
ニオイを発生させないためには、菌を増殖させない環境を作ることが一番です。
- 使ったタオルはすぐに洗濯カゴに入れない。濡れたまま放置すると、菌が爆発的に増殖します。ハンガーなどにかけて、一度乾かしてから洗濯カゴに入れましょう。
- 洗濯物は溜め込まない。こまめに洗濯し、菌が増える時間を与えないことが大切です。
- 洗濯が終わったらすぐに干す。濡れたまま洗濯機の中に放置するのは絶対にNGです!
- 洗濯槽を定期的に掃除する。洗濯槽自体にカビや菌が潜んでいると、洗うたびに衣類に菌が移ってしまいます。
対策2(発生してしまったニオイを取るには)
一度ニオイが染みついてしまったタオルは、普通に洗濯しただけではなかなか取れません。そんな時は「つけ置き洗い」が効果的です。
洗面器やバケツに40℃~50℃のお湯を張り、酸素系漂白剤(粉末タイプがおすすめ)を規定量溶かして、ニオイの気になるタオルを30分~1時間ほどつけ置きします。その後、漂白剤の液ごと洗濯機に入れて、他の洗濯物と一緒に通常通り洗濯してください。酸素系漂白剤は色柄物にも使え、除菌・消臭効果が期待できます。
煮沸消毒も強力な除菌方法ですが、高温で生地を傷めてしまう可能性があるので、タオルの素材や状態を確認してから慎重に行いましょう。
パイルがほつれて飛び出してしまったら?
爪やアクセサリー、洗濯機の他の衣類などに引っかかって、タオルのパイルが「ピョコン」と一本だけ飛び出してしまうことがあります。見た目も気になるし、どうしたらいいか迷いますよね。
ここで絶対にやってはいけないのが、飛び出したパイルを引っ張ること!タオルは一本の糸で連続してループが作られているため、無理に引っ張ると、その周りのパイルまで次々と抜けてしまい、被害が拡大してしまいます。
正しい対処法は、飛び出したパイルの根元を、糸切りバサミなどでカットすることです。パイルは織りの構造上、根元でしっかり固定されているため、一本カットしたくらいでそこからほつれが広がっていくことはほとんどありません。見つけたら、引っ張らずに、すぐにカットしてしまいましょう。
タオルの寿命・替え時はいつ?
毎日使うものだからこそ、いつ買い替えたらいいのかタイミングに迷いますよね。タオルに明確な「使用期限」はありませんが、以下のようなサインが見られたら、そろそろ交換を考える時期かもしれません。
- 吸水性が著しく落ちた: 何度拭いてもスッキリしない、水を弾くような感じがする。
- ゴワゴワ感が戻らない: 上で紹介したような復活法を試しても、肌触りが改善されない。
- 生地が薄くなった: 明らかにボリュームがなくなり、ペラペラになったと感じる。
- 嫌なニオイが取れない: つけ置き洗いなどをしても、生乾き臭が消えなくなった。
- 変色や黒ずみが目立つ: 全体的にくすんでいたり、黒い点々(黒カビ)が出てきたりした。
一般的に、毎日使って洗濯するフェイスタオルの場合、30回程度の洗濯が一つの目安と言われることもありますが、これはあくまで目安です。使い方やお手入れの仕方によって寿命は大きく変わります。一番は、あなた自身が「もう心地よくないな」と感じた時が替え時です。
用途で使い分け!フェイスタオル活用術
フェイスタオルは、その名の通り「顔を拭く」のが主な役目ですが、その絶妙なサイズ感と機能性を活かせば、暮らしのさまざまなシーンで大活躍してくれます。ここでは、顔を拭く以外の便利な活用術をご紹介します。
キッチンで
吸水性の高いフェイスタオルは、キッチンでも頼れる存在です。特に、毛羽立ちの少ないワッフル織りやガーゼ織りのものは、食器拭きとして最適。グラスなどもきれいに拭き上げることができます。使い古したフェイスタオルを、コンロ周りの油汚れなどを拭くための台拭きとして活用するのも良いでしょう。
スポーツやアウトドアで
ジムでのトレーニングやランニング、ハイキングなど、汗をかくシーンにはタオルが必須です。フェイスタオルは、首にかけるのにちょうどいい長さ。速乾性に優れたマイクロファイバー製のものや、薄くてかさばらないガーゼタオルは、コンパクトに持ち運べるので特におすすめです。
来客用のゲストタオルとして
洗面所に来客用のタオルを用意しておくのは、大切なおもてなしの一つです。普段使いのものとは別に、清潔感のある新しいタオルや、少しデザイン性の高いおしゃれなタオルを用意しておくと、ゲストにも喜ばれるはず。毎回洗い立てのものを使ってもらえるように、小さめのハンドタオルサイズを複数用意しておくのも良いアイデアです。
枕カバーとして
人は寝ている間に、意外とたくさんの汗をかいています。枕に直接頭を乗せていると、汗や皮脂が染み込んでしまい、ニオイや雑菌の原因になることも。そこで、枕の上にフェイスタオルを一枚敷くだけで、それらをタオルが吸収してくれます。枕カバー本体を毎日洗うのは大変ですが、タオルなら手軽に毎日交換できるので、手軽に衛生を保つことができます。肌触りの良いお気に入りのタオルを敷けば、心地よく眠りにつけるかもしれません。
古くなったタオルの再利用アイデア
吸水性が落ちたりゴワゴワになったりして、顔や体を拭く役目を終えたタオルも、すぐに捨ててしまうのはもったいない!最後まで大切に使い切るための再利用アイデアをご紹介します。
- 掃除用のウエス(雑巾)にする: 最も定番の活用法です。使いやすい大きさにハサミでカットして、床や窓、水回りなどの掃除に使いましょう。吸水性は落ちているとはいえ、雑巾としてはまだまだ十分に活躍してくれます。汚れたら気兼ねなく捨てられるのも便利です。
- ペット用のタオルとして使う: 犬や猫を飼っているご家庭なら、散歩後の足拭き用や、シャンプー後の体拭き用として重宝します。
- 油の処理に使う: 揚げ物などで使った油を処理する際に、古タオルに吸わせてから牛乳パックなどに詰めて捨てると、手軽で安全です。
- 靴の湿気取りや型崩れ防止に: 丸めたタオルを靴の中に入れておくと、湿気を吸ってくれたり、型崩れを防いだりするのに役立ちます。
まとめ
いかがでしたか?たかがフェイスタオル、されどフェイスタオル。素材や織り方の違い、重さや糸の撚り、そして日々のお手入れ方法まで、知れば知るほど奥が深い世界が広がっていることを感じていただけたでしょうか。
この記事では、あえて特定の商品名を一つも挙げていません。なぜなら、最高のタオルは人それぞれ違うからです。とろけるような柔らかさが好きな人もいれば、シャリっとした拭き心地が好きな人もいます。デザインを重視する人もいれば、何より速乾性を求める人もいます。
大切なのは、たくさんの選択肢の中から、あなた自身の好みやライフスタイルに合った「これだ!」と思える一枚を見つけ出すこと。そして、正しいお手入れ方法を実践して、その心地よさを一日でも長くキープしてあげることです。
今日からタオル売り場を見る目が少し変わるかもしれません。洗面所にかかっているタオルが、もっと愛おしく思えるようになるかもしれません。この記事が、あなたのタオル選び、そしてタオルと共に過ごす毎日を、より豊かで快適なものにするための一助となれば、これほど嬉しいことはありません。

